怖れを知って覚悟を決める
簡単に言うと、何を怖れているかを認識し、その怖れを乗り越えると決めること。
例えば、
周りの人に変な人と思われるんじゃないか
相手の人は表情などには出さないけど、心の中で自分をバカにしているんじゃないか
いい人に見られたい
相手の反応が気になって自分の思ったことが言えない
こんなことを言ったら嫌われるんじゃないか、変わった人だと思われるんじゃないか
などなど。
これらは全て「怖れ」からくるものなんですね。
まさに、ボクがそうでした。
人にどう見られているか、ものすごく気になってしまう。
会議での発言、職場の朝礼挨拶、仕事の進捗報告など、人と話をする機会はたくさんあります。でも、そのたびに変な人と思われるんじゃないかという重いが大きくのしかかり、ドキドキして汗が吹き出し、顔に血が上って赤くなり、言葉が出なくなってしまいます。
緊張しちゃいけない、と思うと余計ドキドキしてしまい悪循環。
ずーーーーーーーっと、そんな状態から抜け出せずにいました。
で、冒頭の言葉。
「怖れを知って覚悟を決める」
まず、怖れをを知ることから。
何を怖れているんだろう。
その怖れってどんな出来事や経験が原因なんだろう。
自己対話ですね。内観するとも言いますが。
僕一人ではできないので、メンターに手助けしたもらいながら内観しました。
ボクの場合、小学校低学年だったかな。
クラスの何かの発表の時に、ボクの言ったことを笑ったやつがいたんです。
そのとき、ボクはすごく悔しくて恥ずかしい思いをした。
クラスのみんながボクを笑いものにした。という思いだけが強く残り、人前で何か言ううと自分が傷つくという反応を強く心に刻んでしまったんですね。
それ以降、人と接することが苦しくて、苦手意識がどんどん強くなっていった。
人前で話すなんて絶対に嫌だ!と強く思っている時期もあり、僕から離れていった友人は数多くいました。
で、今も友人は少ないです。片手で足りますね。
今、振り返ってみると、ボクを笑った奴は悪気があったわけではなく、そいつの笑うツボにはまった言葉があったんだな、ボクを傷つけようという意図はなかったのかもしれないと思えるようになりました。
簡単ではありませんでしたが。
さて、「覚悟を決める」です。
原因がわかったところで、すぐに一目で話すことができるわけでもなく。
ここで覚悟です。
「やる!と決める」
自分との約束。これは、最も大切なこと。自分との約束は最優先事項なんですね。
まず、自分です。自分を大切にしなければ、周りを大切にする想いも湧き上がってこないんです。
人に対して自分の意見を言う。
これだけのことですが、ボクにはとてつもなく大きな壁です。
ですが、やる!と決めました。
現在。
少しづつですが、話せるようになっています。
まだ、緊張して汗が出て顔が赤くなりますが。
できないことができるようになっていく。これも成長ですね。
本当の自分、本来の自分でいいんだと思える日が多くなっているこの頃です。