「言っていることが分からない」
「何を言いたいのか分からない」などなど。
私がよく言われる言葉です。
商品企画説明、社内勉強会の講師など、資料を使った説明の時に。
自分では、「見れば分かる」を考えて作った資料なので、
「どこが分からないの?」
「そもそも読解力がないんじゃないの?」
と相手を責める気持ちがムクムクと持ち上がったものです。
まあ、言葉による説明もたりていなかったのかも知れませんね。
そもそも「分かりやすい」ってどういうことなんでしょうか?
調べてみると、なるほど!と思うことがあったので書き残そうと思います。
分かりやすいとは?
相手が、分かっている状態になりやすいこと。
「分かっている状態」と「分かっていない状態」の違いは、「情報の定着」がどんな状態になっているかによるんです。
では、「分かる」とは?
「情報が脳内で整理されている」ということ。
記憶には、一次記憶と二次記憶がありますよね。
一次記憶は「短期記憶であり、二次記憶は「長期記憶」と言われるもの。
例えば、一夜漬けで覚えた英単語、これは短期記憶として記憶される。
知識として長期記憶に定着させるためには、予習復習に代表されるような「反復学習」が欠かせないことになりますね。
「記憶する」ことを「情報を棚に収納する」イメージを持つと分かりやすいかも。
長期記憶は、情報をその構造・分野ごとにグループ分けして、脳内の棚に保存してききます。
例えば、英単語は英語の棚、数学の公式は数学の棚など、分野ごとに情報が棚に保存されるイメージです。
長期記憶として定着させるためには、脳内に入ってきた情報を分析し、どのような構造(意味)を持つか判断し、同じ構造を持つ「棚」へ分類して入れる必要があるんですね。
つまり、
脳内に入ってきた情報が、分析・判断・分類を経て、「棚」へ入った瞬間が「分かった」状態となるんです。
「分かる」ことは「分ける」ことです。
相手に伝えるための「分かりやすい表現」は、
「受け手の脳内整理の棚にしまいやすい情報を届ける」ことになります。
「分かりやすい表現」を用いて説明するためには、
情報を「分けやすい」ように、あらかじめ整えておく必要があるんです。
なかなかハードルが高いです。